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2012年5月の1件の記事

2012年5月19日 (土)

戸隠へ

10年ぶりくらいの戸隠に行って来た。

今までは長野から鬼無里を通って北上での戸隠入りだったが、今回は信濃町から南下の往復540キロ、距離は伸びるが走るのは楽である。

メンバーはいつものおばちゃんいや、婆ちゃん4人組み。

何をしにといっても何も希望はなく、ただただボーっとしに行くつもりだった。

それでも行ったら行ったで見たいものはあるわけで(笑)

もう神社だったり工芸館で籠作りや手打ちそばの体験だったりは要らないということで、今回はできるだけ人の気配の無いところを選んで歩いてきた。

カタクリの群生地を見たいと思っていたら今年は例年より少し遅いとのことで、当初GW明けだった予定を1週間遅らせて16日・17日に出かけたのだが、宿が越水ヶ原のど真ん中で探すも探さぬもなく宿の周りがキクザキイチゲやカタクリの花で埋め尽くされており・・・

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綺麗だったのだけれど、楽して見られちゃったら感動は無く(笑)

植物園のエンレイソウ

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ぽつんと咲いたキクザキイチゲ

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その他エンゴサクやらユリワサビやら、これらのほうが可愛くて、人間って勝手な生き物だなぁとしみじみ思う。

そして何もしないはずだった二日目。

昼には牧場の一本桜の下で弁当を食べることだけを決め、それまではなるべく人間がいないところに行こうと、観光バスを横目に見ながら地味な登山口から山道に入って歩くことにした。

先には池が二つあって、手前は種池、もうひとつ奥のは古池と呼ばれていた。

きっと蛙が飛び込んだんじゃないの~、古池だもんね~など冗談を言いながら結構きつい登りの山道を歩き、まずは種池。

小さな池で、だ~れもいな~い・・・(いや、鳥と蛙は居たけど)

さらに登って古池。

対岸に数人見かけるも他に人間は居ない、なんだかやけに地味~な池。

対岸には桜も咲いてるし、池の周りを一回りできるらしいからと歩き始めて数分、木道歩きで足元ばかり気をつけて歩いていたが、林が途切れたところで足が止まった。

足元に思いがけず広がる花畑に息を呑んだ。

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顔を上げれば見渡す限りのミズバショウとリュウキンカ。

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さらに数十メートル先のこの風景。

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林の手前の白いものはすべて上の写真の奥から続くミズバショウ。

右端に少しだけ写りこんだのはまだ咲いていた山桜。

いったいどれほどの広さになるのか。

全体を写真には収めることができなくて残念だが期待していなかった分、曇りがちの空でもこの風景は素晴らしかった。

ここでしばしボーっとしたおかげで予定時間を少しオーバーしたので戻りの道は口もきかず黙々とひたすら下る。

車で少し戻って牧場に入り、目的の一本桜。

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そろそろ葉桜になりかかったこの桜、かの西行法師ゆかりの桜だそうで。

願わくは花の下にて春死なん この如月の望月の頃

こんな詩を思い出しながら弁当を食べ、周りを見渡せばなんと静かな風景か。

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2012517h牧場には馬も牛も人間も居ない・・・聞こえてくるのは鳥の鳴き声だけ。

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できるだけ人間の居ないところでのんびりしたいという今回の旅を満喫できた。

いや、のんびりしたのかどうか その辺はちと怪しいが なにはともあれ あまり人には会わなかったので良しとする。

しかし、もうそろそろ車での遠出は無理があるかと思い知らされた往復540キロ。

今回は無事に帰ってきたが次はいつどこに行かれるか・・・

なによりも、いつまで車を転がしていられるかが大きな問題である。

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